理事長挨拶

理事長
大野 京子(東京医科歯科大学 眼科学教室)
大野 京子

近年、全世界的に近視人口が増加し、大きな社会問題となっています。文科省の学校保健統計でも、我が国の裸眼視力0.3未満(多くは近視によると推察されます)の小学生の頻度は、ここ30年間で約3倍に増加しています。
近視の頻度は特に東アジア諸国で高く、12歳の学童における近視の頻度はシンガポールで約60%と報告されています。その結果、シンガポールの10代の若者において、近視に伴う医療費は、眼科的検査や眼鏡矯正などにより一人当たり約150米ドルに上り、医学的な側面とともに社会経済的な影響が危惧されています。
さらに、病的近視の状態にまで至ると、網膜や視神経が障害され、矯正しても視力がでない、失明の原因となります。多治見市の一般住民を対象に行われた疫学研究では、WHOの定義による失明の原因疾患として、病的近視による黄斑変性は最多でした。そこで、2008年から日本強度近視眼底研究会を結成し、病的近視による失明を防ぐために多方面からの研究を行ってまいりました。
近年の近視人口の急増に伴い、今後ますます近視進行に対する対策が重要な問題になると考えられます。そこで、近視のすべての領域に対し、基礎的・臨床的研究の発展を推進し、さらに、我が国が世界をリードして近視および病的近視の研究を行い発信していくことが重要です。
学会員の皆さまと力を合わせ、日本眼科学会や日本眼科医会、関連学会とも緊密な連携のもと、広く社会や国民に貢献していきたいと考えております。どうか皆様のご理解、ご協力、ご指導をよろしくお願い申し上げます。

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